2010年8月17日火曜日

トウモロコシと淡い記憶へ



今日 トウモロコシを茹でた

皮のついたトウモロコシをみると思い出す


私が幼稚園の時に住んでいた祖母の家は

目の前にトウモロコシ畑があった

夏になると

そのトウモロコシ畑の主のご好意でトウモロコシを収穫させてもらい

すぐに茹でてもらっていたよ

それはそれはとてもおいしかったなぁ・・


私は幼稚園の3年間

体があまり強くないのもあって

親元を離れて母方の祖母と暮らしていた

三島は水の都

家の庭にはわき水が出ていて

沢ガニもたくさんいたし

綺麗な砂利がたくさんあって

井戸もあった

夏はその井戸でスイカや庭で作った野菜を冷やして食べて

夜は蛍もやってくることもあったんだ

夏がくると

あの頃のことをすごく思い出す

今はもうその場所には

住んだ家も

井戸もない

家の後ろにあった竹やぶは今はコンクリで埋められている

祖母がいたころの庭

朝 キジバトがポーポーポポって鳴く声で起きたこと

祖母がホースで庭の植物達にたくさんの水をあげていたこと

小さな虹ができていて

その虹の間をとおりぬけたこと

今は断片的に思い出される光景

夏になると近くの田んぼがレンゲ畑になっていた

夢のような時間

何も考えず

怖がらず

不安も

そんなマイナスな気持ちなんてなかった頃

毎日が楽しくて

芝生の上でゴロンと寝そべって

太陽がまぶしくて

未来なんて考えてなくて

今が楽しかった

幼稚園に通いだして

小さな恋も芽生えたり

好きな子と手を繋いで結婚の約束をしたことも

あの頃の記憶が一番切なくなる

そして一番振り返りたくなる良き時間

たまに思い出す

幼稚園を卒業して三島から離れる日

車で川崎に帰るとき

あの子に折り紙の後ろに手紙を書いて

川崎に着いたら送ろうと思っていた

本当は会って渡したかったんだ


箱根の峠のレストランで家族とご飯を食べて

折り紙の手紙を大切に持っていたのに

両親や家族にその手紙を冷やかされたくなくて

どこかの隙間に入れてしまって

そのままその手紙を忘れてしまったこと

あの手紙にはなんて書いていたんだろう

あの手紙を置き忘れたこと

今でも忘れられなくて

大人になった今も

箱根を車で通る時にいつも思い出す

あの手紙にはつたない言葉をたくさん綴っていたはずで

えんぴつで一生懸命書いた

何を綴っていたんだろう

素直な気持ちを書いてたんだ

何も飾ることのない

ありのままの気持ちを



あの頃みたいに

伝えていきたい




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